第9地区(2008年アメリカ)
本日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて観賞。想像を遙かに
上回る出来の良さと面白さにビックリ!
基本異星人コンタクトの王道SFモノなのだが、どちらかというと
悪フザケのオブラートに包み込んだ人種差別をテーマにした
内容が色濃く出ているかと。
●かいつまんだお話
今から20年以上も前、南アフリカのヨハネスブルグに飛来した
謎の巨大円盤型宇宙船。
何もアクションを起こさず停止したままになっている宇宙船内を
調べてみると、その中にはぐったりとした異星人たちが。
姿がエビに似ていることからエビと呼ばれる異星人たちは
第9地区と呼ばれる隔離された処に押し込めれれたのであった。
その後も人類とエビたちの争いは治まらなかった為、20数年
経た現在、エビたちをさらに遠くの場所へ隔離しようという
計画が発動。
その計画の責任者に抜擢されたお調子者のヴィカスは、任務を
遂行中、謝って変な液体を浴びてしまう。
体に異変が生じた彼はその後、軍隊とギャングから追われる
お尋ね者になってしまい・・・。
●よいとこベスト3
1)一気に見せる冒頭の状況説明。長尺の映画ではないのに
このような複雑な背景をそこそこ納得させる表現に拍手!
もの凄い情報量の嵐ではありますが、それを全部理解
しなくても何となく分かってしまうところが良い。
2)正直予測がつくようなストーリー展開ではあるのですが、
それを上回る画面全体の猥雑さと(多少の悪意も含まれた)
インパクトのある演出によって、単調さは全く感じさせられ
ませんでした。
ヒロイックでもあり、センチメンタリズムな終わり方を
する本作品は非常に良いバランスでまとめられております。
3)内容は話せませんが、最後のアクションが圧巻!
(不謹慎でもある状況描写ですが)もう可能であれば、
拍手をしながら楽しみたいぐらいスカっとする演出で
ございました。
ちゃんとカタルシスを堪能して満足して劇場を後にした
次第です。
しかしこの映画、ピーター・ジャクソンが監督かと思ってたら
彼は制作で、実は舞台となった南アフリカ出身のニール・
ブロムカンプという若干30歳の(長編作初めて!)若手と
いうからさらに驚き!
ピーター・ジャクソンも素晴らしい才能を見つけ出したものです。
▲映画館の脇から眺めたトワイライト赤坂方面風景。
S640にて撮影。
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