愛を読むひと(2008年アメリカ・ドイツ)
2008年のアカデミー賞で主演のケイト・ウィンスレットが
主演女優賞を獲得したこの作品、またもや自分の思い違いから
想像していた内容とは異なるお話にビックリ!
でも逆に新鮮にそして純粋に物語を楽しむことが出来ました。
●かいつまんだお話
舞台は1958年の東ドイツ。15歳のマイケル(英語読み)は
路面電車の中で突然気分が悪くなり、アパート入り口で
倒れていたところをそこに住むハンナに助けて貰う。
その後親しくなった二人は20歳以上の年の差にもかかわらず
愛を重ねていくのだったが・・・。
●よいとこベスト3
1)少年期から(自分の子との関係に悩む)中年までの
37年間、主人公の心の葛藤を静かに描いているところに
とても好感が持てた。
2)悲しく切ないが、自分に忠実に行動したハンナの生涯が
共感は出来ずとも心に突き刺さった。
人生を考えさせられる逸品である。
3)当時の東ドイツの暮らしぶりを再現している美術が
とても素晴らしと感じた。
そして街や郊外の情景を美しく、そして活き活きと
描かれており、何か暗いイメージしかなかった東西
分断されていた時代を覆してくれたのも良かったかと。
頭の中が打ちのめされ、そして辛くも感動に導かれるお話
でしたので、興味持たれた方はぜひともご覧いただければ!
▲夕暮れ時のウロコ雲空。G10にて撮影。
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