パコと魔法の絵本(2008年日本)
「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」の監督で知られる、
中島哲也監督が舞台原作を元に映画化した作品。
残念ながら劇場公開時の3D映像を味わうことは出来ません
でしたが、予想していた内容とは全く異なるドラマに
涙流しつつ最後まで楽しんだ次第。
●かいつまんだお話
奇妙な患者と医者が集まる病院、その偏屈さから誰しもに
嫌われている大貫老人は、パコという1日しか記憶が持たない
少女と出会い接することによって、感情に変化が芽生えていく。
やがてそれは大貫自身がパコに何かしてあげたいという気持ちに
発展し・・・。
●よいとこベスト3
1)登場人物の珍妙さから見始めた当初はいったいどんな話
なんだ!?と、戸惑うこと頻りだが、やがてそれは人間的
ドラマ表現の一つ一つの複線であった、ということに
気付かされていく巧みさに感動!
2)CGアニメと舞台演劇が見事に融合し、さらに詳細に表現
された美術表現が素晴らしかった!
やり過ぎ館が無かったのも好印象です。
3)演技力は別にして、役所広司とのダブル主役をはる、
アヤカ・ウィルソンが可愛かった!
また、一癖も二癖もある周りの役者陣もその役柄にハマリ
きっているのが本当に面白かった!
「ガマ王子vsザリガニ魔人」という飛び出す絵本がかなり
自分のツボにはまり、創作意欲を刺激されたり♪
▲本日の夕景。朱墨を溶かしたのごとくの雲が、空一面に
広がっておりました。G10にて撮影。
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