チェンジリング(2008年アメリカ)
昨年度第81回アカデミー賞でいくつか候補にあがっていた
クリント・イーストウッド監督によるチェンジリングを
観賞。
真実から脚色されている部分ももちろんあるようだが、
その重苦しくも良く出来た内容に、かなりの感動を覚えました。
●かいつまんだお話
時は1928年アメリカはロサンゼルス。
シングルマザーで働きつつ一人息子をウォルターを育てる
アンジェリーナ・ジョリー演ずる、クリスティン・コリンズ。
休日息子と映画の約束をしていたが、急な仕事が入ったため
会社へと向かうが、帰ってみると息子の姿は無く・・・。
警察へと捜索依頼を出すのだが、5ヶ月後に再開した子供は
全くの別人であったのであった!
●よいとこベスト3
1)とにかく、これからこのお話はどのように展開して行く
のだろう? という展開で、ぐいぐいとその展開に
引き込まれていきます。
根本となる事件を別の視点から捉え、話を広げていった
素晴らしい脚本に拍手です!
2)とにかく、気迫迫るアンジェリーナ・ジョリーの演技に
圧倒されました。
静と動を巧みに使分ける彼女の演技は、この作品によって
さらに昇華されたのではないかと、大げさにではなく
感じておる次第です。
3)とにかく、1920〜1930年代のアメリカ西海岸の映像を
とても違和感なく(といっても当時をこの目で見たわけでは
ありませんが)収めているところが素晴らしい!
それだけでも(一部の狭い情報ではありますが)当時の
雰囲気やら情勢やらが伝わってきて、より映画にのめり
込める気がしました。
※尚、"Chengeling"とはヨーロッパに古くから伝わる、
可愛い子が生まれると、妖精に醜い子にすり替えられて
しまう、という伝承だそうです。
最後にこの映画は真実に基づいてではなく、映画作品として
楽しむことをオススメします。
録画してある、イーストウッド監督の次作グラントリノも
早く観ないとね!
▲芦花公園アイバンラーメンのある商店街、丸美ストアー
アーケードの雰囲気を1枚! S640モノクロモード撮影にて。
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