ひめゆりの塔(1982年)
CATV放映で録画してあったものを昨日に鑑賞。
ひめゆりの塔を題材にした映画は今まで5本(1953年、1968年、1982年、1995年、
2007年)制作されており、今回観たのは1953年版と同じ今井正監督による1982年版。
尚2007年版は、生存者の証言映像をに構成されたドキュメンタリー映画で、
事実に一番近い内容となっているようだ。
※今年5月にひめゆり平和祈念資料館を訪れた際、上映されていたものを
少しだけ鑑賞しました。
●かいつまんだお話
第二次世界大戦の沖縄戦末期、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の
女子生徒及び職員総計240名で構成されたひめゆり学徒隊の、もっとも激しい攻撃を
受けた第三外科壕までの悲惨な戦争状態を描いてます。
●よいとこベスト3 (今回教訓ということに趣をおきまして)
1)戦争というものはそれを指揮(命令)するものによって状況がこんなにも
変わるのかというのを教えられた。
(時代の空気もあるが)誤った指導者によってどんだけ多くの犠牲者が
生まれたのか、そのことを考えるとホント気分が重くなります。
2)(実情との比較は出来ませんが)女の子たちが健気にそして前向きに
生きようとしている姿に心打たれました。
そして彼女たちをなんとかして救い出したいという教師の公道にも。
3)返還後の沖縄で現地ロケにて撮影されているため、爆撃をくぐり抜け
移動する道、隠れるための自然の壕など、よりリアルな状況を感じる
事が出来ました。
しかしこんなにも美しい場所が・・・と思わずにはおられませんでしたね。
あと、当時の戦争資料映像がいくつか組み込まれているのが、映像と
時代をリンクさせているようで良かったです。
観終えた後、先にひめゆりの塔を見学し事実確認してからこの作品を
鑑賞したのが、とても良かったと思いましたね。
映画では多少の脚色が加えられているという認識を持ちつつも、映像による
補完を加えたことにより、(ちょっとだけでも)この悲しい歴史が
鮮明になった気がしたからです。
▲本日のG10での1枚。夕暮れ時の鉄塔と雲。
鮮やかな夕日を見ると、もの悲しい気持ちにさせられるのは何故でしょう?
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