パラノイドパーク(2007年フランス/アメリカ)
CATVにて録画してあったものを本日観賞。
昨年度の映画"ミルク"を監督した、ガス・ヴァン・サントの作品。
●かいつまんだお話
スケボーに熱中する高校生のアレックスは、不良のたまり場
ではあるが優れたスケボーテクニックを持つプレイヤーが
集まる、通称"パラノイドパーク"に興味を持つことに。
そのパラノイドパーク付近で殺人事件が発生したことを
切っ掛けに、両親の離婚問題にも心悩ますアレックスの
心情が静かに描かれていく・・・。
●よいとこベスト3
1)主人公アレックスの美しい容姿ながらも、そこから淡々と
した日常生活から映し出される、細かな心情の変化が
良く描かれている。
2)撮影は恋する惑星等、香港映画で名を上げたクリストファー・
ドイル。
拘ったフォーカスを多用したアーティスティックなカットと、
低解像度ながらスケーターたちの動きと表情を追ったカットの
組み合わせがとても心地よかった。
3)いくつかの時間軸をずらしながらストーリーを展開していく
手法が、この作品内容にはかなりマッチしていました。
スケボーのターンと少年の心の揺らぎ。
結末は観た人に委ねられるのですが、実際に自分だったら
どうするのだろうか? とか考えてしまったりも。
アパレルのGDCとタイアップしたりと、ティーンエイジ
ファッション的にも興味深く観させてもらい、写真雑誌を
眺めている様な雰囲気を楽しんだ映画でありましたね。
▲とある夕暮れ、猫にうざったがられるの図。G10にて撮影。
トイデジ風画像に加工してみました。
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