もう明日までの展示となってしまいますが、昨日弥生美術館にて
アンパンマンの作者で有名な、やなせたかし氏の絵の展示会を観て来ました。
氏に関しては絵本作家ということと、先述のアンパンマンの原作者ということ
ぐらいの知識しが無かった自分でありますが、作詞家でもあり放送作家でもある
とのことで、どのようにしてアンパンマンまでたどり着いたのを知りたく、
今回足を運んだ次第です。
▲弥生美術館正面。東大暗闇坂前の閑静な場所にあります。
▲同展のポスター。
▲館内のやなせ兎人形。撮影可でしたので。
今回初めて氏直筆の絵を拝見することが出来たので、じっくりと鑑賞し
さらに生い立ちから現在までの軌跡を辿らせて貰いました。
そこで知り得たことをかいつまんでお話ししますと・・・。
(※観て来たままにまとめましたので、勘違いがありましたら申し訳ないです)
・御年90歳!
第二次世界大戦時満州に出兵した経歴を持ち、飢餓が如何に悲惨かを実感。
その経験が後のアンパンマンに繋がったようだ。もちろん戦争反対論者。
娯楽が少ない現地では紙芝居を作ってみんなを和ませていたそう。
・三越等会社勤めの時は、デザイン、イラスト、取材、記事執筆等、
マルチな才能を発揮していた。
・自身は漫画家を目指すが、作品は発表して評価も得ているものの
仕事としては良い結果を得られず。
詩と絵画の才能に秀でていたので、絵本の分野で活躍。
主にサンリオ系から多数の作品を発表。
・詩とメルヘンという日本で初めての絵本系雑誌を立ち上げ、
自ら(実質の)編集長として後輩を育成しつつ、絵と詩も掲載し続ける。
(当初全く売れないと予想されていたが、創刊号が完売し、
今年休刊するまで30年間刊行し続けたとのこと。)
・アンパンマンは最初1969年に大人向け絵本の1作品として発表されたが、
アニメとして放映されたのはその19年後の1988年。
(NHK版はそれより前に不定期に放映されていたそう)
絵本版が出た当初は編集者にこんな作品は2度と描くな、と非難されたそう。
・最近は様々な自治体、団体等のキャラクター手掛けている。
あ、これもか!というのも多いかと。
キャラクター自身に物語がないと描きにくいとのこと。
とにかく数多くの作品を世に送り出している氏ですが、
最近の執筆内容に、自分はまだまだやりたいことが沢山あるのに
それを実現するだけの時間が足りない、との様な発言をされておりました。
その情熱を受け、自分もまだまだこれからだ! と、
常に萎えそうな気力にムチを入れて館を後にした次第です。
尚、同館では高畠華宵、竹久夢二氏の画も多数展示してありましたので、
そちらの方も食い入るように見つめ、目の肥やしとして来ましたよー。
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2009-06-25 23:54
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